新しい家には緊張しました…

三年前に家を購入しました。注文住宅というやつです。間取りだの窓の位置だの決めなくてはいけないことばかりで、さほど住む所にこだわりのない私は、途中から「全部おまかせで」と言いたくなってしまうことが多々ありました。
でもいざ建築工事が始まり、着々と完成に近づく家を見ると、やっぱり晴れがましい気持ちになります。ただ、まだ自分の家という気はしません。いままでアパート住まいで、新築一戸建てに住んだことなどないので、ここに自分が住むというのがいまいち想像できないのです。
家が完成し、鍵をもらい、初めて足を踏み入れたときは、「お邪魔します」といいそうになってしまいました。家具を入れていよいよ新しい家での生活が始まっても、二ヶ月くらいは家に入るのになんだか緊張したのを覚えています。汚れひとつない壁や傷のないピカピカの床に、汚さないように、傷つけないように、と思いながら生活しました。あれから三年、壁はあの頃のまっさらな白さではないですし、床にも傷があります。でも、家に入るのに緊張はしません。ここが私の家だといえます。そうやって、人とその住む所はなじんでいくのかもしれません。